学会看板11/18(水)〜11/20(金)福岡国際会議場、マリンメッセ福岡で開催された第74回日本矯正歯科学会大会に参加しました。

新幹線で博多駅に到着すると、学会大会のサインボードが目に飛び込んできました。いきなり歓迎してもらった気分です。

初日はあいにくの雨で渋滞、と思いきや、連日、会場までは渋滞続きでした。日程が重なった福岡国際センター(学会場横)で開催中の大相撲秋場所の影響もあるのですが、乗車したタクシーの運転手さんによれば、駅周辺から学会場までピストン運転で、福岡で開催される学会としては大きな規模ですね、とのことでした。

福岡国際会議場日矯学会も年々、その規模を増し、講演の内容も充実してきたと思えます。さて、1日目は生涯研修セミナー(口腔QOL)、サテライトセミナー(埋伏歯の臨床)を受講

2日目は臨床セミナー(成長期の矯正治療)、W.F.O会長のAllan R. Thom先生の特別講演、RTD(ラウンドテーブルディスカッション)、シンポジウム(歯科医療先端技術)

臨床セミナーは満席で、嘉ノ海先生の早期のアプローチを必要とする不正咬合の矯正治療、黒江先生による不正咬合の発現のメカニズム、その全身への影響、成長期の矯正治療の意義などエビデンスを提示しながらの分かりやすい講演でした。

溝口先生RTDでは北海道医療大学歯学部矯正科教授の溝口先生がモデレーターで「顎顔面骨格形態と咬合」をテーマとしたテーブルに参加しました。下顎の成長に関して、研究、エビデンスに基づいた、さらに私見(?)、ジョークも交えた素晴らしいRTDでした。溝口先生、有り難うございました。2年後、札幌で日矯学会大会長をされるので、いただいた名刺の裏は日矯学会のプロモーションとなってました。学会大会に向け頑張ってください。

3日目は臨床セミナー(歯の移動に関するバイオメカニクス)、国立科学博物館の馬場先生による顔面構造の講演、スタッフはスタッフ&ドクターセミナーに参加

臨床セミナーでは、陶山先生によるスライディングメカニクスを用いた矯正治療、韓国のペイク先生によるミニスクリューインプラントを用いた矯正治療(難症例に対する素晴らしい治療には感動しました)、長崎大学歯学部矯正科教授学会参加の吉田先生によるバイオメカニクスに基づいた効率的な歯の移動(移動のメカニクスについてのシュミレーションが鮮やかでした)について講演を拝聴しました。

国立科学博物館の馬場先生による講演は、日本人のルーツである縄文人から弥生人、さらに江戸時代、現在へと顔、顎がどのように変化してきたか、主に食生活との関連からの解説で、すごくためになりました。

硬い食べ物をあごが疲れるまで良くかむように!(馬場先生)。お母様方、成長期のお子様には有効ですよ。

スタッフとは慰労を兼ねて、スタッフの希望から博多名物の水炊きを食べに、とり田さんにおじゃましました。博多リバレインの近くにありテレビでも取り上げられた有名店だそうです。美味しくいただきました。

博多駅ビルところで、博多駅ビルが新しくなり、阪急百貨店だけでなく、くーてんのレストラン街や新幹線改札近くのおみやげ店は大変充実していて、とても便利になりましたね。クリスマスイルミネーションもとても綺麗でした。