11月7日(月)〜11月9日(水)、徳島市のアクティとくしま、徳島文理大学むらさきホールにて開催された第75回日本矯正歯科学会大会に参加しました。

大会長は、私が大阪大学歯学部矯正歯科勤務時代に大変お世話になった、徳島大学歯学部矯正歯科教授の田中英二先生です。

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先天性多数歯欠如症例に関する研究、矯正治療ついての講演

マルチブラケットシステム治療の効率性と安定性についての講演

矯正治療用アンカースクリューを用いた治療後の長期安定性についての講演

などの講演や、特別講演、シンポジウムを拝聴しました。

矯正治療用アンカースクリューに関する講演では、日本大学歯学部矯正科の本吉充准教授、広島大学歯学部矯正歯科の加来真人准教授、徳島大学歯学部矯正歯科の渡邉佳一郎助教、愛知学院大学歯学部矯正歯科の宮島健教授らが、アンカースクリューを用いた矯正治療の限界、予後について研究データに基づいた知見を示してくれました。

特に、広島大学准教授の加来先生が示された、アンカースクリューの持つ特性からくるオーバートリートメントへの注意や歯髄壊死後のトランジェントアピカルブレイクダウンの実例は興味深い内容でした。

トランジェントアピカルブレイクダウンについては、私の場合、矯正治療中の患者さまが学校で外傷を受けて歯髄壊死に至ったのですが、紹介先の先生と連携を組めたおかげで経過観察中に生活歯に戻ったという経験があります。

写真は、ガミースマイルに対する矯正治療で有名な愛知学院大学教授の宮島先生に、咬合平面の再構築について質問をした時に撮っていただいたものです。

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特別講演では、2014年ノーベル物理学賞受賞の中村修二先生(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)による「高効率青色LEDの発明と将来の固体発光光源」と題する講演。

中村先生が青色LEDを研究するきっかけやLEDの仕組み、ノーベル物理学賞を受賞するまでの苦難など興味深い内容でした。また、報道では伝えられなかった隠れた真実を披露されました。

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シンポジウムでは、「女性の社会進出ー医療現場で働く女性へのメッセージ」という内容で、のむら矯正歯科の野村泰江先生らのとてもパワフルな講演、パネリストして参加された女優の水野真紀さんのご自身の矯正治療体験談も聞けました。

野村先生は東京都狛江市でご開業で、女性の矯正歯科医のパイオニア、日本矯正臨床歯科医会でもご活躍の先生です。開業当時のご苦労や矯正歯科医院の経営的なお話もあり、女性のみならずすべての矯正医へのエールと受けとめる内容でした。

水野真紀さんは当時を振り返り、治療中大変だったが矯正治療を受けて本当に良かった、矯正治療を勧めてくれた親御さんへ感謝、矯正治療の素晴らしさを熱弁されていました。